「仕事がしんどい。でも、辞めるべきなのか分からない」
そんな時は、頭の中が「辞めるか、我慢して続けるか」の二択になりやすいです。
ただ、実際にはその間にも選択肢があります。
一度休む。しんどい原因を整理する。今の職場で変えられることを探す。転職情報だけ見てみる。退職に向けて準備する。誰かに相談する。
今すぐ人生の方向を決めなくても、できることはあります。
この記事では、仕事がしんどい時に確認したい6つの選択肢を紹介します。すべてを実行する必要はありません。
今の自分にできそうなものを、一つだけ選んでみてください。
選択肢1.まず一度休む
疲れている時は、普段なら整理できることまで難しく感じます。
「辞めるべきか」「転職した方がいいのか」と考え続ける前に、まず一度仕事から離れることも選択肢です。
有給休暇が残っているなら、取得できる日がないか確認してみましょう。
有給休暇の残日数は、給与明細、勤怠管理システム、会社の担当部署などで確認できる場合があります。
ただし、会社によって確認方法は異なるため、就業規則や社内の案内も確認してください。
休んで少し気持ちが戻るなら、疲れが判断を難しくしていた可能性があります。
一方で、休日や有給休暇を取ってもつらさが続く場合や、眠れない、食事が取れない、仕事へ向かおうとすると強い不調が出る場合は、退職や転職だけで解決しようとせず、医療機関や相談窓口を利用することも考えてください。
休むことは、逃げではありません。
ゲームでも、体力がほとんど残っていない状態で次のボスへ突っ込むと、だいたい痛い目を見ます。まず回復してから、次の行動を考えても大丈夫です。

選択肢2.何がしんどいのかを分ける
「仕事がしんどい」と感じても、その原因は人によって違います。
例えば、次のような原因が考えられます。
- 仕事内容が合わない
- 仕事量が多すぎる
- 上司や同僚との関係がしんどい
- 給料や待遇に納得できない
- 残業が多い
- 休日が少ない
- 勤務時間や生活リズムが合わない
- 通勤が負担になっている
- 会社の雰囲気や考え方が合わない
原因によって、必要な選択肢も変わります。
仕事内容そのものが合わないなら、職種を変えることを考えられます。
仕事内容は嫌いではなく、今の職場環境だけがしんどいなら、部署異動や別の会社への転職で状況が変わる可能性もあります。
全部まとめて「自分は働くことに向いていない」と考える必要はありません。
まずは、何が一番しんどいのかを一つだけ書き出してみてください。
まだ辞めたい理由を整理できていない方は、「仕事を辞めたいけど決められない時に整理したい5つの質問」も確認してみてください。
選択肢3.今の職場で変えられることを確認する
今の職場に残りたい気持ちが少しでもあるなら、変えられることが残っていないか確認してみましょう。
例えば、次のような方法があります。
- 業務量について相談する
- 担当業務の変更を相談する
- 部署異動の制度を確認する
- 勤務時間や働き方について相談する
- 有給休暇を取得して一度離れる
- 上司以外の相談窓口を利用する
- 問題になっている出来事を記録する
相談したからといって、必ず状況が改善するとは限りません。
また、相手との関係や職場の状況によっては、相談することで負担が増える場合もあります。
無理に上司へ直接伝える必要はありません。人事、社内相談窓口、労働組合など、別の相談先がないか確認してみてください。
ハラスメントや労働条件などの問題がある場合は、日時、場所、相手、言われたこと、行われたことなどを記録しておくと、後から状況を説明しやすくなります。
できることを試したうえで改善が難しいなら、職場の外に選択肢を探す理由になります。
選択肢4.転職する前に情報だけ集める
転職するか決めていなくても、求人を見ることはできます。
今の職場しか知らない状態では、「ここで働き続けるしかない」と感じやすくなります。
しかし、ほかの求人を確認すると、
- 同じ仕事でも待遇の違う会社がある
- これまでの経験を活かせる仕事がある
- 未経験から応募できる仕事がある
- 今の職場の良い部分も見えてくる
- 転職するために必要な経験やスキルが分かる
といった発見があるかもしれません。
求人を見た結果、今の職場に残ると決めても構いません。
大切なのは、ほかの選択肢を知らないまま残るのではなく、比較したうえで自分なりに判断することです。
転職サービスに登録したからといって、必ず応募や転職をする必要はありません。
転職するか決めていない段階でのサービス利用については、「転職するか決めていない段階で転職サービスを使ってもいい?」で詳しく説明しています。

選択肢5.退職に向けて準備する
すでに退職を考えている場合でも、勢いだけで辞める必要はありません。
辞める前に確認しておきたいことがあります。
- 退職後の生活費
- 現在の貯蓄
- 最後の給与や賞与の条件
- 有給休暇の残日数
- 健康保険や年金の手続き
- 雇用保険に関する書類
- 源泉徴収票や離職票などの書類
- 会社から借りている物
- 会社へ返却する物
- 退職後の連絡先
必要な手続きは、雇用形態や退職後の予定などによって異なります。
まずは「仕事を辞めたあと、何か月生活できそうか」だけでも確認してみましょう。
お金や手続きを確認することは、必ず退職するという意味ではありません。
辞めようと思った時に動ける状態を作っておくことで、「この職場から絶対に逃げられない」という感覚を軽くできることがあります。
上司へどう伝えるかや、引き止められた時の対応を確認したい方は、「仕事を辞めたいと言えない時に確認したいこと|伝え方と相談先」も参考にしてください。
選択肢6.一人で難しい時は外部へ相談する
自分だけで考えていると、同じところを何度も行ったり来たりすることがあります。
そんな時は、職場の外に相談先を持つことも選択肢です。
相談内容によって、利用できる窓口は異なります。
- 心身の不調や仕事の悩みは、医療機関や「こころの耳」
- 労働条件やハラスメントなどは、総合労働相談コーナー
- 求人や就職については、ハローワークや民間の転職サービス
- キャリアについて整理したい場合は、キャリア相談や適職診断
- 自分で退職を伝えることが難しい場合は、退職に関する外部サービス
相談したからといって、その場ですべてを決める必要はありません。
話してみて合わないと感じた場合は、別の相談先を探すこともできます。
ただし、民間サービスを利用する場合は、運営会社、料金、支援内容、対応できる範囲、キャンセル条件などを公式サイトで確認してください。
今の状態に合わないサービスを、勢いだけで契約しないことも大切です。
一人で抱え続けることと、一人で決めることは同じではありません。
最終的に自分で決めるとしても、判断材料を集めるために誰かの力を借りて構いません。
何もしないことも一つの選択になる
今すぐ辞める必要はありません。
今の職場に残ることを選んでも大丈夫です。
ただし、「まだ決められない」と言いながら何も調べない状態が続けば、半年後も同じことで悩んでいるかもしれません。
状況が自然に変わることもありますが、何も変わらない可能性もあります。
現状維持には、決断しなくて済む安心があります。
一方で、時間が過ぎる、疲れが積み重なる、ほかの選択肢を知る機会を失うといった負担もあります。
残るか辞めるかを今日決める必要はありません。
それでも、今の状態を続けた先に、自分が望む未来がありそうかは一度考えてみてください。
今日できることを一つだけ選ぶ
ここまで紹介した6つの選択肢を、全部進める必要はありません。
今日できそうなことを一つだけ選んでみてください。

- 有給休暇の残日数を確認する
- 今一番しんどいことを一つ書く
- 職場で使える相談窓口を調べる
- 気になる求人を一件だけ見る
- 退職後に必要な生活費を確認する
- 相談先のページを一つ保存する
一つ確認したからといって、次の行動まで決める必要はありません。
求人を見ても応募しなくていいです。
退職準備をしても、すぐに辞めなくていいです。
相談先を調べても、今日連絡しなくて構いません。
大切なのは、「辞めるか、耐えるか」の二択から一度離れることです。
人生には、思っているより多くのルートがあります。
今すぐ進む道を決められなくても、地図を広げるところから始めれば大丈夫です。

